「出雲へ行け」と竜憲(りょうけん)は、霊能者である父・大道寺忠利(だいどうじただのり)に、そう命じられた。やがて蘇り、竜憲の肉体を微塵に砕くであろう姫神の霊を封じこめる方法は、ただ1つ「反魂の術」しかない。死者を呼び戻し、本来の器に還すという、その術を操る佐伯老人を訪ねて、竜憲は出雲へ向かうのだが……。いま、肌を這うものは、竜憲の中の姫君を求める古代の戦士ではなく、醜怪(しゅうかい)な魔物の手。人外魔境(じんがいまきょう)の化け物の狙(ねら)いは、いったい何!?
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