鴻が、水を張った器の上で印を切ると、水面には波紋が生じ、わずかな隙間から這い出した邪気は、竜憲(りょうけん)に襲いかかる!古代の神でさえ操ることができない巨大な魔物が、いま蘇ろうとしていた。そして、黄泉(よみ)の国から還ろうとする妄執(もうしゅう)に肉体を乗っ取られた大道寺忠利(だいどうじただのり)は、大輔に息子の身を託す――「竜憲から片時も目を離すな。神すらも畏(おそ)れぬ、恐ろしい敵が現れた」と。餓えた魔物が餌を求めて、霊能者に牙をむく!!
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