内容紹介
あなたの苦労は世のためになるものだ。きっと大きく報われるときがくる。
滝沢馬琴のひとり息子と結婚した土岐村てつ。
優しそうに見えた夫は癇性持ちで、舅は何でも自分で仕切らないと気がすまない。
心の休まる日はないが、持ち前の明るさで乗り切れる!?
著者初めての時代小説
翌日、婚礼の気疲れでてつは朦朧としていた。そこへ馬琴から聞かされたのは、改名の話だった。縁戚にてつという名前の者がいてまぎらわしいので、土岐村の両親と相談して、「みち」とするというのである。「みちでございますか」これまでてつだったのが、急に今日からみちだといわれても、そうでございますかとしかいいようがない。――<本文より>
製品情報
製品名 | 馬琴の嫁 |
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著者名 | 著:群 ようこ |
発売日 | 2006年11月18日 |
価格 | 定価 : 本体1,400円(税別) |
ISBN | 978-4-06-213708-9 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 230ページ |
初出 | 『小説現代』2004年7月号、9月号、11月号、2005年1月号、3月号、5月号、7月号、9月号、11月号、2006年1月号、3月号に掲載された作品に加筆、修正。 |