39歳で仏門に入り、二千日回峰を達成した、酒井雄哉大阿闍梨の波乱の人生を描く。なぜかくも凄絶な荒行に挑みつづけるのか? ーー「現代の生き仏」とたたえられる酒井雄哉大阿闍梨。人間失格ともいえる青春時代の後、39歳で比叡山に登り、仏門に入る。捨身苦行を志し、二千日回峰を達成。死臭ただよう「堂入り」、死に装束を身にまとい、自害用の剣をたずさえての「回峰行」……。師の半生を通し、日本人の生き方を問う、感動の話題作。