外交内政の両面で新井白石は難題に挑んでいく。朝鮮使節への対応、南蛮人の取調べと海外新知識の吸収、そして網吉時代に乱れた経済立直しのために通貨改革……正論を吐く白石に敵も増えて家宣の死で運命はまた大きく変わる。市井から出て多大な業績を残した白石を描いた歴史小説。