内容紹介
中山素平は日本興業銀行副頭取に就任した。思えば日本開発銀行へ転出し、設立後の仕事、過労入院、造船疑獄と多難続きだった。輿望を担っての復帰とはいえ、製鉄、油田開発など産業基盤の整備という大仕事が待っていた。しかも師と仰ぐ元総裁河上弘一の訃報。興銀と中山素平の債務は、ますます重い。(講談社文庫)
頭取に就任した中山素平の重い責務と苦悩。産業基盤の整備、企業の体質強化に全力をあげるが、政府・日銀の不協和音、元総裁の死、造船疑獄と多難が続く。いかにして切りぬけたかを描く迫真の経済大河小説。
目次
- 第十三章 日本開発銀行の設立
- 第十四章 川崎製鉄千葉計画
- 第十五章 造船疑獄
- 第十六章 復帰運動
- 第十七章 元総裁の死
- 第十八章 アラビア太郎
- 第十九章 油田開発の成功
- 第二十章 三人のロマンチスト
製品情報
製品名 | 小説 日本興業銀行(3) |
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著者名 | 著:高杉 良 |
発売日 | 1990年12月04日 |
価格 | 定価:586円(本体533円) |
ISBN | 978-4-06-184778-1 |
判型 | A6 |
ページ数 | 312ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |