障子に映る庭の木影、か弱い小さな虫、神社や寺院の無に至る参道──名もない庶民の生活のありふれた光景のひとつひとつに、詩人小泉八雲は日本人の心の営みのこまやかさ、優美な豊かさを、深い共感をこめて見出した。「先の見えない猪突猛進的な産業化が日本の人々の楽園を駄目にしてしまった」(本書「虫の演奏家」)今日、われわれ日本人が見つめなおすべき、古き良き日本の「心」がここにある。
死産される日本人・日本語
日本探検
英文収録 日本の覚醒
日本の職人
日本その日その日
百代の過客 日記にみる日本人
自死の日本史
「日本人論」再考
山本七平の思想 日本教と天皇制の70年
げんきな日本論
下り坂をそろそろと下る
〈つながり〉の精神史
グラフで見ると全部わかる日本国の深層
日本とは何か
日本文化私観
風雅の虎の巻
「縮み」志向の日本人
菊と刀
果てしなく美しい日本
ニッポン ヨーロッパ人の眼で見た
神々の国の首都
明治日本の面影
日本人の人生観
日本文化史研究
比較文化論の試み