「けっこう笑えるイギリス人」既刊・関連作品一覧
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ゴミ「垂れ落とし」でもたくましい。毒舌だけど奇人にやさしい――。大暴動とオリンピックの舞台、ロンドン。在英30年のジャーナリストが生活者目線で綴った英国人の「もう、あほかあ」、日本人の「どうしちゃったの?」の数々。日英「どっちもどっち」エッセイ!
奇人、変人、英国人?
ゴミ「垂れ落とし」でもたくましい。毒舌だけど奇人にやさしい――。
大暴動とオリンピックの舞台、ロンドン。
在英30年のジャーナリストが生活者目線で綴った
英国人の「もう、あほかあ」、日本人の「どうしちゃったの?」の数々。
日英「どっちもどっち」エッセイ!
(著者より)
この30年間、日本と英国を行ったり来たりの人生だった。どんなに遠く離れても、日本は私の祖国で故郷だ。そして嫁ぎ先の英国もまた私の愛する終の住処なのである。
日本に帰るとかならず誰かに「日本と英国とどっちがいいですか」と聞かれる。本音は「どっちもどっち」というところだ。人間の作る社会なんてユートピアはない。でもまた、どっちも愛すべき人々が住む地球の1箇所なのである。
本書を出すにあたって「もしかしたら愛する友達や親戚を失ってしまうかもしれない」と怖じ気づいている。だって「外国にいて、何を言うか」と怒られそう。
でもまた、30年間小耳にはさみ続けたことを綴ったまでといえばそうなのだ。今からわけもなく謝っておこう。「ごめんなさい」。
ただ、弁解させてもらうと、個人攻撃や一人の人に的を絞って書いたわけではない。むしろ、これを読むと「貴様よくも私のことを書いたな!」と誰しもが思うかもしれない。
つまり誰にも覚えのあること、誰でも感じている事を書いたまでだ。
この自分も同罪だ。ユートピアが地球上にはないように、人間の生き方の正解なんて人間には決められない。それでも、人間が生き生きしている社会と、しゅんとしてしまっている社会があったら、生き生きしている方が良いに決まっている。