縮小ニッポンの衝撃

講談社現代新書
シュクショウニッポンノショウゲキ
  • 電子あり
縮小ニッポンの衝撃
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内容紹介

私たちが生きる日本。これから先、どんな未来が待っているのだろうか。

2016年に発表された国勢調査(平成27年度)によると、我が国の総人口は1億2709万人となった。5年前の調査と比べて、96万2667人の減少である。「人口減少」と言われて久しいが、実は、大正9年(1920年)の開始以来100年近い国勢調査の歴史上初めて日本の総人口が減少に転じた、ひとつの大きな節目であった。
今回、大阪府も初めて「増加」から「減少」に転じるなど、全国の実に8割以上の自治体で人口が減少した。しかも、減少の幅は拡大傾向にある。私たちがこれから経験するのは、誰も経験したことのない「人口減少の急降下」だ。
明治維新が起きた1868年、わずか3400万人あまりだった日本の人口は、医療・衛生状態の改善や食生活の向上、経済成長によって、昇り竜のような勢いで増え続けてきた。いま私たちが立っているのは、急上昇してきた登り坂の頂上をわずかに過ぎたあたり。ジェットコースターで言えば、スピードがゆっくりになり、これから先の凄まじい急降下を予感させる不気味な「静」の時間だ。この先には、目もくらむような断崖絶壁が待ち受けている。
2017年に発表された最新の予測では、人口減少のペースが若干弱まってはいるものの基調はほとんど変わっていない。国立社会保障・人口問題研究所は、出生率や死亡率の高低に応じて3パターンの予測値を発表している。真ん中の中位推計では、2053年には日本の人口は1億を切り、2065年には8808万人になるという。これから約50年間で実に3901万人の日本人が減少することになる。
 しかも、人口減少と並行して、急速な高齢化が進む。日本は既に15歳未満の人口割合は世界で最も低く、65歳以上の割合は世界で最も高い水準にあるが、これから8年後の2025年には、日本は5人に1人が75歳以上の後期高齢者が占める超高齢社会に突入する。
これらは国が想定する未来図であり極端な悲観論ではない。日本社会は、これから世界で誰も経験したことのないほどのすさまじい人口減少と高齢化を経験することになる。

目次

  • 第1章
  • 東京を蝕む一極集中の未来
  • 23区なのに消滅の危機
  • (東京都・豊島区)
  • 第2章
  • 破綻の街の撤退戦(1)
  • 財政破綻した自治体の過酷なリストラ
  • (北海道・夕張市)
  • 第3章
  • 破綻の街の撤退戦(2)
  • 全国最年少市長が迫られた「究極の選択」
  • (北海道・夕張市)
  • 第4章
  • 当たり前の公共サービスが受けられない!
  • 住民自治組織に委ねられた「地域の未来」
  • (島根県・雲南市)
  • 第5章
  • 地域社会崩壊 集落が消えていく
  • 「農村撤退」という選択
  • (島根県・益田市、京都府・京丹後市)
  • エピローグ
  • 東京郊外で始まった「死の一極集中」
  • (神奈川県・横須賀市)

製品情報

製品名 縮小ニッポンの衝撃
著者名 著:NHKスペシャル取材班
発売日 2017年07月18日
価格 定価 : 本体740円(税別)
ISBN 978-4-06-288436-5
判型 新書
ページ数 208ページ
電子版製品名 縮小ニッポンの衝撃
シリーズ 講談社現代新書

著者紹介

著:NHKスペシャル取材班(NHKスペシャルシュザイハン)

植松由登(うえまつ よしと)
NHK札幌放送局ディレクター。1980 年京都府生まれ。プロローグ、第2章、第3章を執筆。

清水瑶平(しみず ようへい)
NHK報道局スポーツニュース部記者。1983年大阪府生まれ。第1章を執筆。

鈴木冬悠人(すずき ふゆと)
NHKグローバルメディアサービス報道番組部ディレクター。1982年東京都生まれ。第1章を執筆。

田淵奈央(たぶち なお)
NHK松江放送局ディレクター。1990年島根県生まれ。第4章を執筆。

花井利彦(はない としひこ)
NHK報道局社会番組部ディレクター。1976年岐阜県生まれ。第5章を執筆。

森田智子(もりた ともこ)
NHK報道局社会番組部ディレクター。1985年群馬県生まれ。エピローグを執筆。

大鐘良一(おおがね りょういち)
NHK報道局チーフプロデューサー。1967年東京都生まれ。第1章、エピローグを執筆。

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