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ヨーロッパの舌はどう変わったか

19世紀、ヨーロッパの食卓に味曾有の変動が起きる。植民地からの誘惑の味、コーヒー・砂糖。科学の福音、缶詰。テーブルマナーの洗練、美食大衆の誕生。食の近代化が変貌させたヨーロッパ人の心と体を追う異色の歴史。

より美味しく、より便利に、より優雅に!
彼らの欲望が生み出す「近代」の食生活。

【目次】
はじめに 身長をめぐる二、三の問題
第一章 飢えからの解放
1 ヨーロッパの農業
2 飢饉の恐怖
3 栄養状態の変遷
第二章 植民地の「恩恵」
1 「コロンブスの交換」
2 貧民の食べもの
3 新しい飲みもの
第三章 食の産業化
1 食品工業の成立と工業的食品
2 流通の変化
3 献立のむこうに見えるもの
第四章 変わる食習慣
1 食事マナーの「文明化」
2 食器が人の意識を変える
3 民衆の食事
第五章 イデオロギーとしての食
1 食品化学の発達
2 インチキ食品と法規制
3 「純正な」食品とは
第六章 食の「民主化」
1 大衆の口に
2 美食の二十世紀


参考文献
図表出典一覧
あとがき