「さようなら、私の本よ!」既刊・関連作品一覧
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絶望からはじまる希望
国家の巨大暴力に対抗するため、個の単位の暴力装置を作る繁と、人類の崩れの「徴候」を書きとめる古義人――「おかしな二人組(スウード・カップル)」は静かに立ち向かう。
●大江氏はおのが本能を制御しつつも、その馬鹿力を解き放つために小説を書く。その小説は社会に仕掛けられた爆弾となる。(島田雅彦氏・朝日新聞)
●戦後60年、三島の予言した空虚が蔓延し、テロへの不安が日常化している今、敢えて混沌に立ち向かう<愚行>が書かれたことの意味は大きい。(山内則史氏・読売新聞)
●これは大江文学の見事な総決算であるとともに、ひょっとしたら新たな始まりを予感させるものなのかもしれない。(沼野充義氏・東京新聞)
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