体験格差

講談社現代新書
タイケンカクサ
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体験格差
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内容紹介

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目次

■はじめに
子どもの必需品とは何か/見過ごされてきた「体験格差」/本書の構成

■第一部 体験格差の実態
「体験」がなぜ重要なのか/小4までは「学習」より「体験」/初の「体験格差」全国調査/体験は贅沢品か
1.「お金」と体験格差
「体験ゼロ」の子どもたち/体験にかかる値段/体験の「提供者」ごとの違い/体験をあきらめさせるもの
2.「放課後」の体験格差
スポーツ系でも文化系でも/人気の水泳と音楽で生じる格差/子ども目線で「放課後」を考える
3.「休日」の体験格差
自然体験も居住地よりお金/旅行の格差/近所のお祭りにすらある格差/「楽しい思い出」があることの意味
4.「地域」と体験格差
都市部と地方の体験格差/より細かく「地域」を見ていくと
5.「親」の体験格差
「親の体験」と「子どもの体験」/「あきらめさせた」と感じる背景
6.体験格差の「現在地」から
「無理をする」か「あきらめる」か「求めない」か/「現在地」の先へ

■第二部 それぞれの体験格差
事例1:サッカーがしたいです/子どもは親の苦しみを想像する
1.ひとり親家庭の子ども
事例2:体験は後回しに/事例3:最低賃金で働く/事例4:自転車も買えない/貧困と孤立の中を生きる親子
2.私が子どもだった頃
事例5:泣きながらやったピアノ/事例6:アウトドア系は行ったことがない/過去と現在、未来
3.マイノリティの子ども
事例7:障害のある子を育てる/事例8:ほかの子にできることができない/事例9:5人の子と海や山には行けない/選択肢が狭まっていく要因/体験の場をより包摂的に
4.体験の少ない子ども時代の意味
事例10:子どもの頃は買えなかったピアノ/子どもたちから何が奪われているのか

■第三部 体験格差に抗う
1.社会で体験を支える
体験の優先されづらさ/5つの提案/子どもへの経済支援/体験と子どもをつなぐ/体験の場を支える
2.誰が体験を担うのか
小さな担い手たち/自分の暮らす地域で

■おわりに
■参考文献

製品情報

製品名 体験格差
著者名 著:今井 悠介
発売日 2024年04月18日
価格 定価:990円(本体900円)
ISBN 978-4-06-535363-9
通巻番号 2741
判型 新書
ページ数 208ページ
シリーズ 講談社現代新書

著者紹介

著:今井 悠介(イマイ ユウスケ)

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事。1986年生まれ。兵庫県出身。小学生のときに阪神・淡路大震災を経験。学生時代、NPO法人ブレーンヒューマニティーで不登校の子どもの支援や体験活動に携わる。公文教育研究会を経て、東日本大震災を契機に2011年チャンス・フォー・チルドレン設立。6000人以上の生活困窮家庭の子どもの学びを支援。2021年より体験格差解消を目指し「子どもの体験奨学金事業」を立ち上げ、全国展開。本書が初の単著となる。

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