内容紹介
東京は壊れつつある。見慣れぬ街に変わりつつある――。
1945年。B29による空襲の翌朝、防空壕の中で女性の遺体が発見される。首には刃物による切り傷が。無数の遺体と目の前のたったひとつの遺体。
これは戦争ではない。個人に対する犯罪だ――。
捜査を進める京橋署刑事の高峰は署長から思わぬ言葉を聞かされる。「あれは、空襲の被害者だ」。殺人事件のもみ消し――そしてまた殺人が起きる。
高峰は、中学からの同級生で特高に籍をを置く海老沢とともに、終戦をまたいで「戦時下の殺人」の犯人を追い詰めていく。
警察小説の旗手が満を持して描く、壮大な警察大河シリーズ、ここに開幕。
製品情報
製品名 | 焦土の刑事 |
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著者名 | 著:堂場 瞬一 |
発売日 | 2022年04月15日 |
価格 | 定価:990円(本体900円) |
ISBN | 978-4-06-527653-2 |
判型 | A6 |
ページ数 | 440ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 本書は2018年7月、小社より単行本として刊行されました。 |