内容紹介
目次
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はじめに
第一章 日本の酒の誕生
漿果酒のこと/デンプン酒の発見/稲の渡来と酒造り/口噛み酒を造る/体験者は語る/麹酒の登場/日本の麹と酒の独自性
第二章 神の酒から人の酒へ
一、神の酒、人の酒
神に捧げる酒/天甜酒と八塩折之酒/毒酒とは何か/酒の神々/新嘗祭の酒
二、風土記と万葉の酒
集宴の酒と禁酒令/万葉の酒造り/酒粕と上澄み
三、『延喜式』と朝廷の酒
多様な酒造り/上級酒と並級酒/灰利用の謎、白貴と黒貴/高度化する酒造技術/濃醇酒の謎を解く
第三章 日本酒の成長と成熟
一、僧坊の酒、酒屋の酒
美酒「天野酒」/戒律か経営か/量の造り酒屋、質の僧坊酒/近代酒造法の萌芽/パスツールに先んじた低温殺菌法/麹座の利権をめぐって/新興「田舎酒」
二、元禄の酒、江戸の酒
寒造りの完成/進んだ酵母育種法/酒株と株改め/酒が強かった江戸の人たち/灘の酒、伏見の酒
三、近代日本酒の誕生
酒造りの科学/合成酒、アル添酒、三増酒/級別制度から特定名称へ
第四章 酒と社交と人生儀礼
祭りと酒と人/社交と酒と人/桃の節句はなぜ白酒か/端午の節句と元服/結婚の儀礼/厄払いの酒/葬送の儀と酒
第五章 酒商売ことはじめ
市の成立/造り酒屋のはじまり/銘柄(商標)の誕生/酒屋の看板/酒問屋と小売屋の成立/酒醸しの職・杜氏の成立/杜氏の仕事/居酒屋の成立
第六章 酒を競う
樽廻船と番船競争/酒合戦/酒を利く競技/酒の品評会
第七章 日本酒と器
酒造りの器・酒殿と酒蔵/酒を醸す容器/酒を運ぶ器/酒を飲む器/燗鍋のこと/銚子のこと/徳利のこと/酒盃のこと/盃洗と盃台
第八章 日本酒、その嗜好の周辺
酒の肴/甘辛の変遷/酒宴の作法/燗酒のこと/遊び酒/日本人の酔態/酒の功罪とその意識
おわりに
学術文庫版あとがき
製品情報
製品名 | 日本酒の世界 |
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著者名 | 著:小泉 武夫 |
発売日 | 2021年11月11日 |
価格 | 定価:1,100円(本体1,000円) |
ISBN | 978-4-06-526315-0 |
通巻番号 | 2692 |
判型 | A6 |
ページ数 | 256ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書は1992年11月に中公新書より刊行された『日本酒ルネッサンス 民族の酒の浪漫を求めて』を改題、加筆修正したものです。 |
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