「危機の時代」を生き抜くヒントは歴史に学べ。『こころ』から『ホモ・デウス』まで、ベストセラーで読み解く危機の本質とは? 日本は現在、太平洋戦争後、最大の危機に直面している。同時代に危機から脱する適切なモデルが存在しないことは明白だ。こういうときに各国は、無意識のうちに自らの過去に未来を切り開くモデルを求めるようになる。ドイツの社会哲学者ユルゲン・ハーバーマスの言葉を用いれば、「未来としての過去」だ。 ――佐藤優(「まえがき」より)
さとう・まさる一九六〇年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。一九八五年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。二〇〇五年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌二〇〇六年の『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。二〇二〇年、菊池寛賞を受賞。『獄中記』『私のマルクス』『先生と私』『人生のサバイバル力』ほか著書多数。
とみおか・こういちろう一九五七年東京都生まれ。文芸評論家、関東学院大学国際文化学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。一九七九年、「意識の暗室 埴谷雄高と三島由紀夫」で第二二回群像新人文学賞評論優秀作受賞。西部邁の個人誌「発言者」と後継誌「表現者」に参加し、「表現者」編集長を務める。『内村鑑三 偉大なる罪人の生涯』『使徒的人間 カール・バルト』『天皇論 江藤淳と三島由紀夫』『古井由吉論 文学の衝撃力』ほか著書多数。
瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集
憂国の文学者たちに
男性性の探究
柄谷行人浅田彰全対話
〈危機〉の正体
小林秀雄の警告
現代語訳 貧乏物語
現実脱出論
孤独死のリアル
社会保障亡国論
僕は君たちに武器を配りたい
佐高 信の新・筆刀両断
「ハラ・ハラ社員」が会社を潰す
LINEで子どもがバカになる
日本に異議あり
博愛のすすめ
君に友だちはいらない
アメリカ秘密公電漏洩事件 ウィキリークスという対日最終戦争
第三の敗戦
同時代を撃つ 情報ウォッチング
オフィス・ゲーム オフィス空間の生理と心理
松本清張社会評論集
小田実評論集