内容紹介
東京都内の古民家で、おびただしい血痕と3本の左手の小指が見つかった。住人の遠山という高齢夫婦とその客人のものと思われたが、発見から1ヵ月経っても死体は見つかっていない。いっこうに捜査が進展しない中で岩楯警部補は、相棒の鰐川と事件現場を訪れ近所の訊き込みを始める。他方、法医昆虫学者の赤堀は科捜研を再編成した「捜査分析支援センター」に配属されていた。法医昆虫学と犯罪心理学、技術開発部の三つが統合された新組織だ。赤堀は所属のせいで事件現場には立ち入れなくなったが、今回の被害者の死亡推定月日を、解剖医の出した5月20日前後という推定から大きく外し、虫の分析によって6月1日午後3時から4時の間と言い切る。さらに、同僚となったプロファイラーから、重大な分析がもたらされるが……!
製品情報
製品名 | 紅のアンデッド 法医昆虫学捜査官 |
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著者名 | 著:川瀬 七緒 |
発売日 | 2020年08月12日 |
価格 | 定価 : 本体840円(税別) |
ISBN | 978-4-06-520591-4 |
判型 | A6 |
ページ数 | 480ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 本書は2018年4月に、小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり、一部を加筆・修正しました。 |