全編書き下ろし新本格アンソロジー。 綾辻行人「仮題・ぬえの密室」 歌野晶午「天才少年の見た夢は」 法月綸太郎「あべこべの遺書」 有栖川有栖「船長が死んだ夜」 我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック 」 山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」 麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い ──大鏡家殺人事件──」 解説 佳多山大地
綾辻 行人(あやつじ・ゆきと)1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院修了。’87年9月『十角館の殺人』で作家デビュー。「新本格ムーヴメント」の嚆矢となる。「館」シリーズで本格ミステリシーンを牽引する一方、ホラー小説にも意欲的に取り組む。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。
歌野 晶午(うたの・しょうご)1988年『長い家の殺人』でデビュー。’04年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。’10年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。近著に『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』、『間宵の母』など。
法月 綸太郎(のりづき・りんたろう)1964年島根県生まれ。京都大学法学部卒業。’89年『密閉教室』でデビュー。’02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞、’05年『生首に聞いてみろ』で第5回本格ミステリ大賞受賞。ミステリー評論でも高い評価を得ている。近著に『法月綸太郎の消息』、『赤い部屋異聞』など。
有栖川 有栖(ありすがわ・ありす)1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。’89年『月光ゲーム』でデビュー。’03年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞、’18年「火村英生シリーズ」で第3回吉川英治文庫賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長。近著に『カナダ金貨の謎』、『こうして誰もいなくなった』など。
我孫子 武丸(あびこ・たけまる)1962年兵庫件生まれ。京都大学文学部中退。同大学推理作家研究会に所属。’89年『8の殺人』でデビュー。主な作品に『人形はこたつで推理する』に始まる「人形」シリーズの他、『殺戮にいたる病』『弥勒の掌』『狼と兎のゲーム』『裁く目』『監禁探偵』などがある。ゲーム「かまいたちの夜」シリーズの脚本でも知られる。
山口 雅也(やまぐち・まさや)1954年神奈川県生まれ。早稲田大学法学部卒業。’89年『生ける屍の死』で作家デビュー。’95年『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞を受賞。キッド・ピストルズシリーズ、垂里冴子シリーズ、Mシリーズなどシリーズ作品多数。シリーズ外の代表作に『奇偶』。近著に『落語魅捨理全集 坊主の愉しみ』『ミッドナイツ』など。
麻耶 雄嵩(まや・ゆたか)1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。’91年『翼ある闇 メルカトル最後の事件』でデビュー。’11年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞、第11回本格ミステリ大賞を受賞、’15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。
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