誰かが私を監視している――!?
大切に守ってきた幼い娘とのかけがえのない日々に忍び寄る不穏な影!
掟破りの手法で捜査を進める“見立て屋”が辿り着いた驚愕の真相とは?
離婚調停中の戸田奈津実は、電気メーターの検針員の仕事をしながら幼稚園に通う幼い娘を一人で育てている。彼女が担当している静かな住宅街でストーカー立てこもり事件に続いて殺人事件が起きてから、背後に誰かの視線を感じるように。奈津実から相談を受けた一匹オオカミ刑事の穂積亮右は密かに罠を仕掛ける……。
戦後史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が新たな地平を切り開いた、会心の長編ミステリー。
私は殺人事件の「何か」を見てしまったらしい。自分で気がついていないだけで。
©Ken Nishimura
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