大江健三郎全小説 第5巻
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内容紹介
障害者の息子との共生を描く作品群。「ぼくはすでに自分の言葉の世界にすみこんでいる様ざまな主題に、あらためて最も基本的なヤスリをかけようとした。すなわち、個人的な日常生活の癌のように芽ばえた異常を核にして、そのまわりに、欺瞞と正統、逃亡することと残りつづけること、みずからの死と他者の死、人間的な性と反・人間的な性というような命題を結晶させ、再検討することを願ったのである」(著者・『個人的な体験』)
【収録作品】
空の怪物アグイー
個人的な体験
ピンチランナー調書
新しい人よ眼ざめよ
──共生
製品情報
製品名 | 大江健三郎全小説 第5巻 |
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著者名 | 著:大江 健三郎 装丁:鈴木成一デザイン室 |
発売日 | 2018年10月12日 |
価格 | 定価 : 本体5,800円(税別) |
ISBN | 978-4-06-509003-9 |
判型 | A5 |
ページ数 | 650ページ |
初出 | 「空の怪物アグイー」…『大江健三郎自選短篇』岩波文庫2014年8月19日、「個人的な体験」…『大江健三郎小説2』新潮社1996年7月10日、「ピンチランナー調書」…『ピンチランナー調書』新潮文庫(改版)2007年3月25日、「新しい人よ眼ざめよ」…『大江健三郎自選短篇』岩波文庫2014年8月19日(「無垢の歌、経験の歌」「怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって」「落ちる、落ちる、叫びながら……」「新しい人よ眼ざめよ」)、『新しい人よ眼ざめよ』講談社文芸文庫2007年2月10日(「蚤の幽霊」「魂が星のように降って、跗骨のところへ」「鎖につながれたる魂をして」)。 |