内容紹介
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目次
- 第1章 113番元素が誕生した日
- アジアから初の命名となった113番元素ニホニウム。新元素合成までの苦難の道のりは、科学研究のひとつのあり方を象徴していた。
- 第2章 ガラス板の史跡
- 高峰譲吉、鈴木梅太郎、長岡半太郎、寺田寅彦、湯川秀樹、朝永振一郎など、日本の科学史を彩る研究者たちが参集した理研100年の歩み。
- 第3章 加速器バザール
- 世界一の能力を誇るRIビームファクトリー。世界中から研究者が集まり、原子核物理から植物の品種改良まで幅広い研究が行われている。
- 第4章 超光の標的
- ナノサイズの世界を見る顕微鏡、放射光施設。年間1万5000人が利用するスプリングエイト、原子構造まで見えるSACLAとは。
- 第5章 100京回の瞬き
- 物質を透過し、見えないものを見る光、テラヘルツ光。世界最高精度の時計を生み出し、時空の歪みまで検知した「光」の可能性をさぐる。
- 第6章 スパコンありきの明日
- 「第3の科学」と呼ばれる計算科学。世界最速として登場し、1秒間に1京回の計算をこなすスパコン「京」は何を可能にしたのか。
- 第7章 生き物たちの宝物殿
- iPS細胞をはじめ何百万種類もの生物資源を保存するバイオリソースセンター。今や日本のみならず世界の生命科学研究を支えている。
- 第8章 入れ歯とハゲのイノベーション
- iPS細胞による網膜治療がスタートし注目を集める「再生医療」。歯、毛髪、唾液腺、涙腺など人体各部の再生も実用化目前だ。
- 第9章 遺伝子バトルの戦士
- 複雑なDNAやRNAのふるまいを解明するゲノム科学。オーダーメイド医療をはじめ、医学の概念を一新させるその可能性とは。
- 第10章 透明マントの作り方
- 世界最大級の脳科学の研究拠点となった脳科学総合研究センターから、人工知能、数理創造プログラムなど最先端の取り組みまで。
- 第11 章 空想を超える「物」
- 「常温で固体の水」など夢の新材料を生み出す創発物性科学。超伝導から量子コンピュータまで、技術革新の最前線。
製品情報
製品名 | 理化学研究所 100年目の巨大研究機関 |
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著者名 | 著:山根 一眞 |
発売日 | 2017年03月15日 |
価格 | 定価:1,034円(本体940円) |
ISBN | 978-4-06-502009-8 |
通巻番号 | 2009 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 240ページ |
シリーズ | ブルーバックス |