内容紹介
明暦の大火のあと、日本橋の刀屋に長曽祢興里という男が無骨な刀を持って現れた。旗本にして死体を試し斬る役の鵜飼家の娘邦香は、鬼姫と呼ばれていた。越前で甲冑師であったという興里の鍛えた刀に魅せられた鬼姫は、自ら死体を重ね試斬して確かめる。無類の斬れ味がやがて評判を呼び、鬼姫や刀屋の幸助の助けもあり、興里は不忍池のほとりで刀鍛治として名を馳せていく。ところがある日、興里は吉原一の花魁勝山に突然招かれる。
目次
- 【鬼姫】生きては戻れぬ鵜海屋敷
- 【蓮池】尾張柳生が真価を見抜く
- 【荒試】仕組まれた刀試しの受難
- 【絵図】由井正雪の軍資金の魔力
製品情報
製品名 | 半百の白刃(上) 虎徹と鬼姫 |
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著者名 | 著:長辻 象平 |
発売日 | 2017年07月14日 |
価格 | 定価 : 本体660円(税別) |
ISBN | 978-4-06-293696-5 |
判型 | A6 |
ページ数 | 320ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |