内容紹介
自由のない家族関係を嫌う美里は、一回り年上の恋人と彼の息子が住む家に転がりこむ。お互いに深く干渉しない気ままな生活を楽しむ美里だったが、突然の恋人の失踪でそれは破られた。崩壊寸前の疑似家族は恢復するのか? 血の繋がりを憎むのに、それを諦めきれない三人。「家族という概念は放浪の旅に似ている。人はまるで終わりのない旅のように、いつまでも本当に安らげる自分の居場所を探していく」――千早茜
名も知らぬ木々で覆われた、森のように静かな家で暮らす、佐藤さんとその息子・大学生のまりも君。そこへ転がり込んできた、佐藤さんの恋人の美里。理解されない孤独をそれぞれに抱える3人は、どこか寄り添うように、「森の家」での奇妙な共同生活を続けるのだが――。
血の繋がりを憎むのに、それを諦めきれない3人。崩壊寸前の疑似家族は恢復するのか?
小説すばる新人賞・泉鏡花文学賞ダブル受賞の異才が描く、ちょっと普通じゃない、「家族」のカタチ。直木賞候補『男ともだち』著者が放つ傑作!
「家族という概念は放浪の旅に似ている。人はまるで終わりのない旅のように、いつまでも本当に安らげる自分の居場所を探していく」――千早茜
目次
- 水音
- パレード
- あお
- あとがき
製品情報
製品名 | 森の家 |
---|---|
著者名 | 著:千早 茜 |
発売日 | 2015年12月15日 |
価格 | 定価 : 本体600円(税別) |
ISBN | 978-4-06-293252-3 |
判型 | A6 |
ページ数 | 256ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 本書は2012年7月、講談社より単行本として刊行されました。 |