内容紹介
中国武侠小説の最大傑作。明代に成立した「中国四大奇書」の一つ。乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を存分に発揮して、好漢百八人が、戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結。窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。善悪が渾然一体となる物語世界を、読み易く、勢いのある文体で、訳出。この翻訳が最新・最高。本書原本は原形に近く、均整の取れた百回本。三巻では、「第四十三回」から「第六十回」を収録(全5巻)。
いわずと知れた中国武侠小説の最大傑作。明代に成立した「中国四大奇書」の一つでもあります。
北宋末期の不正と汚職が支配する乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を思う存分に発揮して、好漢百八人が、そこら中で戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結します。その破天荒な侠客たちの痛快な立ち回りのスケールの大きさは、さすが中国小説ならではです。
窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。人間の善と悪が渾然一体となって進行する物語世界には、引き込まれずにはいられません。
この魅力満載の世界を躍動感あふれる世界を、よみやすく、勢いのある文体で、新訳しました。「水滸伝」の完訳書はいくつかありますが、この翻訳が最新・最高です。本書原本はもっとも原形に近く、均整の取れた百回本。
なお、この三巻では、「第四十三回」から「第六十回」までを収録しております。
全5巻。
目次
- 第四十三回
- 仮李逵 剪径して単人を〓(おびや)かし
- 黒旋風 沂嶺に四虎を殺す
- 第四十四回
- 錦豹子 小径にて戴宗に逢い
- 病関策 長街にて石秀に遇う
- 第四十五回
- 楊雄 酔って潘巧雲を罵り
- 石秀 智もて裴如海を殺す
- 第四十六回
- 病関策 大いに翠屏山を鬧がせ
- 〓(はん)命三 火もて祝家荘を焼く
- 第四十七回
- 撲天〓(ちょう) 双たび生死の書を修め
- 宋公明 一たび祝家荘を打つ
- 第四十八回
- 一丈青 単にて王矮虎を捉え
- 宋公明 両たび祝家荘を打つ
- 第四十九回
- 解珍・解宝 双りして獄を越え
- 孫立・孫新 大いに牢を〓(やぶ)る
- 第五十回
- 呉学究 双たび連環の計を用い
- 宋公明 三たび祝家荘を打つ
- 第五十一回
- 挿翅虎 枷もて白秀英を打ち
- 美髯公 誤って小衙内を失う
- 第五十二回
- 李逵 殷天錫を打ち死し
- 柴進 高唐州に失陥れらる
- 第五十三回
- 戴宗 智もて公孫勝を取り
- 李逵 斧もて羅真人を劈る
- 第五十四回
- 入雲龍 法を闘わせて高廉を破り
- 黒旋風 穴を探って柴進を救う
- 第五十五回
- 高太尉 大いに三路の兵を興し
- 呼延灼 連環の馬を擺げ布く
- 第五十六回
- 呉用 時遷をして甲を盗ましめ
- 湯隆 徐寧を賺して山に上らしむ
- 第五十七回
- 徐寧 鈎鎌鎗を使うを教え
- 宋江 大いに連環馬を破る
- 第五十八回
- 三山 義に聚まりて青州を打ち
- 衆虎 心を同じくして水泊に帰す
- 第五十九回
- 呉用 金鈴の吊掛を賺しとり
- 宋江 西岳の華山を鬧がす
- 第六十回
- 公孫勝 芒〓(とう)山にて魔を降し
- 晁天王 曾頭市にて箭に中たる
製品情報
製品名 | 水滸伝 (三) |
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著者名 | 訳:井波 律子 |
発売日 | 2017年11月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,780円(税別) |
ISBN | 978-4-06-292453-5 |
通巻番号 | 2453 |
判型 | A6 |
ページ数 | 640ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |