内容紹介
講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版の第2冊目。「シルクロード」とは、単なる「ロマン溢れる東西交易路」などではなく、政治・経済・宗教・文化交流・戦争の現場、すなわち世界史の舞台だった。突厥、ウイグル、チベットなど諸民族が入り乱れたこの地域で、大きな足跡を残して姿を消した「ソグド人」とは。騎馬遊牧民の動向を追い、中央ユーラシアの草原から中華主義とヨーロッパ中心史観の打倒を訴える。
講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」の学術文庫版第一期のうちの第2冊目。
前近代における「シルクロード」とは、単なる「ロマン溢れる東西交易路」などではなく、まさに政治・経済・宗教・文化交流・戦争の現場、すなわち世界史の舞台だった。突厥、ウイグル、チベットなど諸民族が入り乱れたこの地域で、大きな足跡を残して姿を消した「ソグド人」とは何者か。唐は本当に漢民族の王朝なのか。著者オリジナルの最新研究成果をもとに騎馬遊牧民の動向を追い、中央ユーラシアの草原から中華主義とヨーロッパ中心史観の打倒を訴える。
[原本:『興亡の世界史 第05巻 シルクロードと唐帝国』講談社 2007年2月刊]
目次
- 序章 本当の「自虐史観」とは何か
- 第一章 シルクロードと世界史
- 第二章 ソグド人の登場
- 第三章 唐の建国と突厥の興亡
- 第四章 唐代文化の西域趣味
- 第五章 奴隷売買文書を読む
- 第六章 突厥の復興
- 第七章 ウイグルの登場と安史の乱
- 第八章 ソグド=ネットワークの変質
- 終章 唐帝国のたそがれ
- あとがき
- 学術文庫版あとがき
- 参考文献
- 年表
- 索引・地図一覧
製品情報
製品名 | 興亡の世界史 シルクロードと唐帝国 |
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著者名 | 著:森安 孝夫 |
発売日 | 2016年03月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,310円(税別) |
ISBN | 978-4-06-292351-4 |
通巻番号 | 2351 |
判型 | A6 |
ページ数 | 432ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書の原本は、2007年2月、「興亡の世界史」第05巻として小社より刊行されました。 |