内容紹介
古い寺社は多いが歴史意識は薄く、技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々に三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり――。〈聖〉〈性〉〈学〉〈遊〉が入れ子になり都市の記憶を溜めこんだ路線、京都市バス206番に乗った哲学者の温かな視線は生まれ育った街の陰と襞を追い、「平熱の京都」を描き出す。(講談社学術文庫)
古い寺社は多いが歴史意識は薄く、技巧・虚構に親しむ。けったいなもんオモロイもんを好み、町々には三奇人がいる。「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり――。〈聖〉〈性〉〈学〉〈遊〉が入れ子となって都市の記憶を溜めこんだ路線、京都市バス206番に乗った哲学者の温かな視線は、生まれ育った街の陰と襞を追い、「平熱の京都」を描き出す。
目次
- 東へ
- 京都駅に降り立つ/ラーメン文化 ほか
- 北へ
- 清水の坂/京都は「古都」か? ほか
- 西へ
- 下鴨――ここにも奇人伝説が/京都人のきわもの好き、新しもん好き ほか
- 南へ
- 京の縦軸/生活世界の神仏たち ほか
- 終着駅へ
- 旅の終わり/京都だけの問題ではない ほか
製品情報
製品名 | 京都の平熱――哲学者の都市案内 |
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著者名 | 著:鷲田 清一 |
発売日 | 2013年04月11日 |
価格 | 定価 : 本体980円(税別) |
ISBN | 978-4-06-292167-1 |
通巻番号 | 2167 |
判型 | A6 |
ページ数 | 288ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 原本は、2007年3月、小社より刊行されたもの。 |