内容紹介
ヒトラーは、どのようにして大衆の支持を得て独裁者となったのか。安楽死殺害やホロコーストはいかにして行われたのか。その歴史を知るための入門書であり、決定版の書。ナチ体制は、単なる暴力的な専制統治ではなく、多くの国民を受益者・担い手とする「合意独裁」をめざした。最新研究をふまえて、未曾有の悪夢の時代を描く。(講談社現代新書)
「人類の歴史における闇」ともいえる、ヒトラー政権時代。
その数々の疑問に、最新研究をふまえ、答える。
当時の歴史やその背景を知るための入門書であり、決定版の書。
・ヒトラーはいかにして国民を惹きつけ、独裁者に上りつめたのか?
・なぜ、文明国ドイツで、いつのまにか憲法は効力をなくし、議会制民主主義は葬り去られ、基本的人権も失われたのか?
・ドイツ社会の「ナチ化」とは何だったのか?
・当時の普通の人びとはどう思っていたのか?
・なぜ、国家による安楽死殺害や、ユダヤ人大虐殺「ホロコースト」は起きたのか?
目次
- 第一章 ヒトラーの登場
- 若きヒトラー/政治家への転機/ナチ党の発足まで/党権力の掌握/クーデターへ
- 第二章 ナチ党の台頭
- カリスマ・ヒトラーの原型/「ヒトラー裁判」と『我が闘争』/ヒトラーはどのようにナチ党を再建したのか/ヒトラー、ドイツ政治の表舞台へ
- 第三章 ヒトラー政権の成立
- ヒトラー政権の誕生/大統領内閣/議会制民主主義の崩壊
- 第四章 ナチ体制の確立
- 二つの演説/合法的に独裁権力を手に入れる/授権法の成立/民意の転換/体制の危機
- 第五章 ナチ体制下の内政と外交
- ヒトラー政府とナチ党の変容/雇用の安定をめざす/国民を統合する/大国ドイツへの道
- 第六章 レイシズムとユダヤ人迫害
- ホロコーストの根底にあったもの/ヒトラー政権下でユダヤ人政策はいかに行われていったか
- 第七章 ホロコーストと絶滅戦争
- 親衛隊とナチ優生社会/第二次世界大戦とホロコースト/絶滅収容所の建設/ヒトラーとホロコースト
製品情報
製品名 | ヒトラーとナチ・ドイツ |
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著者名 | 著:石田 勇治 |
発売日 | 2015年06月18日 |
価格 | 定価 : 本体920円(税別) |
ISBN | 978-4-06-288318-4 |
通巻番号 | 2318 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 368ページ |
シリーズ | 講談社現代新書 |