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武装SS

指導者ムヒラーの下、親衛隊は国防軍と対立しつつ、組織のなかに武力を蓄えていく。アイケ、ディートリッヒ、ベルガー等、名ただる危険人物を中心として。果たして武装親衛隊(SS)は、「栄誉ある」国防軍の一翼だったのか? ヒトラーの私兵、暴力組織だったのか? いまだ結着のつかない武装勢力の実態をあばき、ナチズムの犯罪の本質に迫まる渾身の書。

【目次】
プロローグ ビットブルク事件と武装親衛隊神話
第一章 突撃隊から親衛隊へ
1 突撃親衛隊の起源
2 退院基準とヒトラー・ユーゲント
3 ベルガーの登場とヒトラーの八月指令
第二章 武装親衛隊とヒムラー
1 武装親衛隊の成立
2 武装親衛隊の役割
3 外国人徴募問題
第三章 独ソ戦のなかの武装親衛隊
1 バルバロッサ作戦
2 独ソ戦での外国人義勇軍
3 カフカース攻勢
4 ゲルマン軍団への再編成
第四章 武装SS将校と兵士
1 世代経験と世代意識
2 親衛隊将校の職歴と社会的構成
3 武装親衛隊将校団・SS士官学校・部隊将校弊兵士教育
4 世界観教育
第五章 際限なき動員と武装SSの最後
1 民族ドイツ人の動員
2 総力戦期の国内動員 ヒトラー・ユーゲントからの募集
3 東方師団の末路と武装SSの終幕
エピローグ 戦後の武装親衛隊に関連して
註・史料参考文献
あとがき
索引