内容紹介
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目次
- はじめに
- 素朴な疑問/疑問視される革新性
- 序 章 信長の政治理念
- 「天下布武」再考/信長と天下静謐/天下一五年/天下と天皇/本書で考えること
- 第一章 天正改元──元亀四(天正元)年
- 天正改元の政治史的意義/永禄から元亀への改元/元亀改元の動き/一七箇条意見書と改元/意見書に見る信長の考え方/他
- 第二章 正親町天皇の譲位問題──天正元年~二年
- 正親町天皇譲位をめぐって/改元直後の信長の軍事行動/信長の再上洛/譲位の申し入れと延期の謎/天正一四年の正親町天皇譲位/他
- 第三章 蘭奢待切り取り──天正二年三月
- 蘭奢待切り取りをめぐって/信長の上洛と蘭奢待拝見申し入れ/蘭奢待拝見まで/信長の配慮/奈良下向の意図/開封勅許をめぐる一通の文書/三条西実枝の不信
- 第四章 まぼろしの公家一統──天正二年
- 「公家一統」への期待/三条西実枝の「公家一統」発言/「公家一統」の意味/実枝の立場/信長と実枝/怪異つづきの天正二年/実枝の憂慮/まぼろしの公家一統
- 第五章 天下人の自覚──天正二年~三年
- 節目としての天正三年/道路の整備/公家衆への経済支援/信長の叙爵・昇殿/家臣に対する官途・名乗り授与/信長の権大納言・右大将任官/信忠の秋田城介任官/信長任官の目的/他
- 第六章 絹衣相論と興福寺別当職相論──天正三年~四年
- ふたつの相論/絹衣相論のはじまり/天台宗の巻きかえし/信長の上洛と審議やり直し/絹衣相論における信長の立場/奉行衆の役割と三条西実枝の離脱/次期興福寺別当職をめぐる運動/他
- 第七章 左大臣推任──天正九年
- 左大臣推任論の問題点/信長の右大臣辞官の上奏状/なぜ信長は右大臣を辞めたのか/南蛮と西戎に向きあう/馬揃と左大臣推任/譲位の提案/金神の忌み/左大臣推任・譲位申し入れの歴史的意義
- 第八章 三職推任──天正一〇年
- 「三職推任」というできごと/「三職推任」の史料/「三職推任」は誰の発言か/勅使勧修寺晴豊による将軍推任/「三職推任」は将軍推任である
- 終 章 信長の「天下」
- 信長にとっての「天下」/信長の行動の明快さ/本能寺の変と信長のゆくすえ
- 引用史料・参考文献
- あとがき
製品情報
製品名 | 織田信長 <天下人>の実像 |
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著者名 | 著:金子 拓 |
発売日 | 2014年08月19日 |
価格 | 定価:968円(本体880円) |
ISBN | 978-4-06-288278-1 |
通巻番号 | 2278 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 304ページ |
シリーズ | 講談社現代新書 |