「津本陽 本能寺の変」既刊・関連作品一覧
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本能寺は、こっぱ微塵!
420年前の6月2日、「天下は夢か」で書かれなかった本能寺から小栗栖、信長と光秀破滅への刻々を見事に描く疾風のような秀作。
画期的な視点、傑作歴史長篇
本能寺の地下に煙硝蔵があったのは、「信長公記」をはじめ、どの資料にも記されていなかった。
私は信長については、ひと通り書いたつもりであったので、光秀についてはあまり興味をそそられず、5年ほどが過ぎた。
リストラのはげしい世の中になって、道をうつむきがちに歩く中年の人々が目につくようになった。私は、野戦の素人といってもいい男であった光秀が、当時としては老人の年頃になり、毛利攻めにかりだされ、眼前に破滅の危険を見て、自分を危地へ追いやる信長を殺そうとした心情がわかるようになった。――「あとがき」から
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