日本に固有の文字がなかった8世紀初頭に成立した『古事記』は、漢字の音と訓を利用して、神話や古くからの言い伝えを書き表した日本最古の書物である。国の成り立ちを説いた歴史の書にとどまらず、人々の想像力にみちた豊かな文学性を感じさせる。とりわけ「上の巻」には、イザナキ・イザナミの国生み、天の岩屋戸、スサノオの八俣の大蛇(おろち)退治など、日本神話としてなじみ深い話の数々が、飾り気なく力強く描かれている。
神話に見る日本人の心、原初の姿
バトル!神様もたいへんなの。
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日本にまだ
固有の文字がなかった8世紀初頭に成立した『古事記』は、漢字の音と訓を利用して、神話や古くからの言い伝えを書き表した日本最古の書物である。国の成り立ちを説いた歴史の書にとどまらず、古代の人々の想像力にみちた豊かな文学性を感じさせる。とりわけここに収めた「上の巻」には、イザナキ・イザナミの国生み、天の岩屋戸、スサノオの八俣の大蛇(おろち)退治など、日本神話としてなじみ深い話の数々が、飾り気なく力強く描かれている。ここには、日本人の心と行動すべての原初の姿を見つけることができる。
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<目次より>
1.神々の始まり
2.イザナキの命とイザナミの命
3.イザナミの命の死
4.黄泉の国
5.イザナキの命の禊
6.アマテラス大御神とスサノオの命
7.天の岩屋戸
8.スサノオの命の追放
9.八俣の大蛇
10.スサノオの命と出雲の国
11.オオクニヌシの神と因幡の白うさぎ
(以下略)
監修
司馬遼太郎/田辺聖子/井上ひさし
編集委員
興津要/小林保治/津本信博
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