「古事記とはなにか 天皇の世界の物語」既刊・関連作品一覧

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古事記とはなにか 天皇の世界の物語

黄泉国は地上にある!
高天原は『古事記』にあって『日本書紀』にはない!
詳細な読解で『古事記』論の画期をなした力作登場!

アマテラスとは高天原にあって葦原中国まで貫く秩序の原理である。スサノヲは秩序を根源からゆり動かす巨大なエネルギーだ。オホクニヌシはスサノヲの力を得て国作りを完成する――明快な論理と一貫した作品論的態度による読解で析出される『古事記』の全体構造と世界像とは。天皇の世界たる「天下」を語る物語として、厳密な読みを示した画期的力作!

天と地とが動きはじめる世界のはじめ、天の世界高天原に神々があらわれる、そのときに、地上は「ただよへる」のみで、世界とはいえないということなのである。後に見るように、地上が世界となるのは、イザナキ・イザナミの働きによってである。つまり、地上の世界=「国」は、天の世界にあらわれた神のもとにはじめて世界となる。逆にいえば、天の世界の関与なしには地上は世界としては成り立たない。(略)これが『古事記』の語る世界のはじまりなのである。――<本書「世界の成り立ちの物語」より>

※本書の原本『古事記』は、1995年、日本放送出版協会より刊行されました。