新宗教はどんなテクニックで金を集めるのか?
人の心を操って100億円の献金を集める謎の組織。
テレビ・ショッピング、セールス・トーク、ネットワーク・ビジネスとの意外な相関性。
創価学会、真如苑、阿含宗、大本、天理教など、巨大教団のヴェールに包まれた「ビジネス・モデル」の正体!
宗教学者の超斬新なアプローチが初めて明かした「宗教とカネ」
新宗教の教団は、モノやサービスを売っているわけでもないのに、どうやって巨額のカネを集めているのか。この謎を、既成宗教から新宗教にわたって解明したのが本書です。
宗教法人法で宗教法人は国に資産と収支の届出義務があるのですが、宗教法人のほとんどはそれを一般には公表せず、また国にもそれを情報公開する義務がないため、その財力は外部から推測することしかできません。しかし、信者数で日本最大の創価学会は、1965年10月に大石寺正本堂を建立するために、たった4日間で355億円の寄付金を信者から集めました。また東京・信濃町駅周辺に多くの不動産を持ち、その地価が480億円に上るという推計もあります。創価学会の出版部門が発行する「聖教新聞」は年に1240億円を売り上げていると計算することができます。
最近、勢いを増している真如苑は、2002年に東京ドーム二十数個分にあたる広さを持つ日産自動車村山工場跡地を739億円で購入し、さらに2008年の春、クリスティーズのオークションで、運慶作の大日如来坐像を15億円で落札しました。これらの事実は、新宗教教団の巨大な財力を裏付けます。
もともと宗教団体の本殿などは荘厳な巨大建築物が多く見られます。天理教の教会本部、立正佼成会の大聖堂、霊友会の釈迦殿(総工費162億円)、崇教真光の主座黄金神殿、世界真光文明教団の主座世界総本山御本殿など、中には3000畳敷の広さを持つものもあります。また国宝級美術品の収集で名を馳せる教団も多く、世界救世教のMOA美術館、神慈秀明会の「MIHO MUSEUM」、また阿含宗もガンダーラ美術の収集で知られています。
では、これほど巨額のカネを集める裏には、どんなテクニックが隠されているのか。法律上、課税されないことが大きな原因なのか。そんなに儲かるなら、そのテクニックはどんなビジネスに利用
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