内容紹介
昭和30年代、大阪・猪飼野――当時一千余人の構成員を擁したといわれる“明友会”は、猪飼野がうみだした朝鮮人愚連隊だった。しかしその明友会は、昭和35年、山口組との抗争に敗れ壊滅。三丁目長屋に住む十代のノブオ、ヒウォン、ミツアキ、ヨーカ、わたし、そしてリーダー格の百番地のマサオたちは、時代と地域の色濃い空気に翻弄され影響を受けながら、やがてそれぞれの道を突き進んでいく。
昭和30年代、大阪・猪飼野――在日朝鮮人密集地は、愚連隊とやくざ組織が跳梁する地域でもあった。当時一千余人の構成員を擁したといわれる“明友会”は、猪飼野がうみだした朝鮮人愚連隊だった。しかしその明友会は、昭和35年、山口組との抗争に敗れ壊滅。
三丁目長屋に住む十代のノブオ、ヒウォン、ミツアキ、ヨーカ、わたし、そしてリーダー格の百番地のマサオたちは、時代と地域の色濃い空気に翻弄され影響を受けながら、やがてそれぞれの道を突き進んでいく。昭和ノスタルジー・ノンフィクションの傑作!
目次
- プロローグ
- 昭和三十三年夏
- 真田山事件
- 粗暴少年グループ
- マサオと愚連隊の街
- 明友会壊滅
- エピローグ
- 文庫版のためのあとがき 五十年前の忘れもの
製品情報
製品名 | 完全版 猪飼野少年愚連隊 奴らが哭くまえに |
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著者名 | 著:黄 民基 |
発売日 | 2016年09月21日 |
価格 | 定価 : 本体720円(税別) |
ISBN | 978-4-06-281692-2 |
判型 | A6 |
ページ数 | 352ページ |
シリーズ | 講談社+α文庫 |
初出 | 本書は、『奴らが哭くまえに 猪飼野少年愚連隊』として、1993年に筑摩書房から単行本が、1998年に幻冬舎から幻冬舎アウトロー文庫が刊行されました。+α文庫収録に際し、改題のうえ、加筆・修正しました。 |