内容紹介
国に守られ、政治家と癒着し、甘い汁を吸って世界に大きく羽ばたいた“国策”企業の内実は、デタラメ経営そのものだ。御巣鷹山事故が起きても打つ手なし。社員は派閥闘争に専心し、経営陣は巨額赤字をひた隠す。乗客のJAL離れは進み、2010年1月、とうとう2兆3000億円もの負債を抱えて倒産。その破産処理には、もちろん国民の血税が投入されている。59年間にわたる堕落ぶりを描いた、組織と人間のドキュメント!
国に守られ、政治家と癒着し、甘い汁を吸って世界に大きく羽ばたいた“国策”企業。その内実は、親方日の丸体質が染み付いた、危機感欠如のデタラメ経営そのもの。25年前の御巣鷹山事故が、内部に溜まった腐敗を一掃する絶好のチャンスだったが、なにひとつ手は打たれなかった。高給をヌクヌクと享受する社員は派閥抗争を繰り返し、保身に走る経営陣は為替取引で失敗し、抱え込んだ巨額赤字をひた隠す。度重なる運航トラブルで乗客のJAL離れが進み、2010年1月、とうとう2兆3000億円もの負債を抱えて倒産した。59年間にわたる堕落ぶりを描いた、組織と人間のドキュメント!
目次
- 第1章 米航空支配からの脱却
- 第2章 伊藤淳二の罪
- 第3章 封印された簿外債務
- 第4章 JALと自民党
- 第5章 クーデター
- 第6章 不発に終わった決起
- 第7章 最後の転機
- 第8章 庶民派社長の限界
- 第9章 倒産
- 第10章 翼は腐っていた
製品情報
製品名 | 腐った翼 JAL65年の浮沈 |
---|---|
著者名 | 著:森 功 |
発売日 | 2016年04月21日 |
価格 | 定価 : 本体900円(税別) |
ISBN | 978-4-06-281671-7 |
判型 | A6 |
ページ数 | 432ページ |
シリーズ | 講談社+α文庫 |
初出 | 本作品は、2010年6月に幻冬舎より刊行された『腐った翼 JAL消滅への60年』を、文庫化にあたり改題し、加筆・修正したものです。 |
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