内容紹介
格差社会のもと、その「不幸」が報じられる若者たち。だが、統計によれば、20代の75%が現在の生活に「満足」している!これまでの若者論を覆す現実を前に、本書の立場はシンプルだ。――悲観論にも感情論にも意味はない。いまメディアを席巻する若き論客が、徹底的に現場を取材し考えた「代表作」! 解説・中森明夫「古市憲寿とは何者か? 佐藤健との対談収録!
SEALDsの台頭、下流老人の増加を予見し「日本の社会」の見方を塗り替えた衝撃作をあらたに大改訂した決定版!
解説・中森明夫「古市憲寿とは何者か?」
俳優・佐藤健との対談を収録
格差社会のもと、その「不幸」が報じられていた若者たち。
しかし、統計によれば8割の若者が現在の生活に「満足」している!
その指摘で若者論を一新した古市憲寿の代表作に、新たに約200の脚注を追加。
26歳の古市憲寿が描いた「若者」像を、30歳になった著者自身が「答え合わせ」。
さらに未来のために各章に追記を加えた、この国と「若者」のすべてがわかる決定版!
目次
- 第1章 「若者」の誕生と終焉
- 「若者」って誰だろう?
- 若者論前夜
- 焼け野原からの若者論
- 「一億総中流」と「若者」の誕生
- そして若者論は続く
- #追記 それでも若者論は続く
- 第2章 ムラムラする若者たち
- 「内向き」な若者たち
- 社会貢献したい若者たち
- ガラパゴスな若者たち
- モノを買わない若者たち
- 「幸せ」な日本の若者たち
- 村々する若者たち
- #追記 二〇一五年の「希望」と「絶望」
- 第3章 崩壊する「日本」?
- ワールドカップ限定国家
- ナショナリズムという魔法
- 「日本」なんていらない
- #追記 「日本」はいつから始まったか?
- 第4章 「日本」のために立ち上がる若者たち
- 行楽日和に掲げる日の丸
- お祭り気分のデモ
- 僕たちはいつ立ち上がるのか?
- 革命では変わらない「社会」
- #追記 デモは日本を変えるのか?
- 第5章 東日本大震災と「想定内」の若者たち
- ニホンブーム
- 反原発というお祭りの中で
- 災害ディストピア
- #追記 東日本大震災は日本を変えたのか?
- 第6章 絶望の国の幸福な若者たち
- 絶望の国を生きるということ
- なんとなく幸せな社会
- 僕たちはどこへ向かうのか?
- 佐藤健(二二歳、埼玉県)との対話
- 解説―古市憲寿とは何者か?中森明夫
製品情報
製品名 | 絶望の国の幸福な若者たち |
---|---|
著者名 | 著:古市 憲寿 |
発売日 | 2015年10月21日 |
価格 | 定価 : 本体780円(税別) |
ISBN | 978-4-06-281612-0 |
判型 | A6 |
ページ数 | 432ページ |
シリーズ | 講談社+α文庫 |
初出 | 本書は、2011年9月に小社より刊行された『絶望の国の幸福な若者たち』を、加筆の上、文庫化したものです。 |
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