内容紹介
要求金額は八千万円。人質は東京オリンピックだ――五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった! 吉川英治文学賞受賞作
いったいオリンピックが決まってから、東京でどれだけの人夫が死んだのか。ビルの建設現場で、橋や道路の工事で、次々と犠牲者を出していった。新幹線の工事を入れれば数百人に上るだろう。それは東京を近代都市として取り繕うための、地方が差し出した生贄だ。
――本文より――
製品情報
製品名 | オリンピックの身代金(下) |
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著者名 | 著:奥田 英朗 |
発売日 | 2014年11月14日 |
価格 | 定価:770円(本体700円) |
ISBN | 978-4-06-277967-8 |
判型 | A6 |
ページ数 | 432ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2008年11月に角川書店より単行本として、2011年9月に角川文庫として刊行されました。 |