内容紹介
小生、東京オリンピックのカイサイをボウガイします――兄の死を契機に、社会の底辺というべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年の行き着く先は? 吉川英治文学賞受賞作
「東京だけが富と繁栄を享受するなんて、断じて許されないことです。誰かがそれを阻止しなければならない。ぼくに革命を起こす力はありませんが、それでも一矢報いるぐらいのことはできると思います。オリンピック開催を口実に、東京はますます特権的になろうとしています。それを黙って見ているわけにはいかない」――本文より――
製品情報
製品名 | オリンピックの身代金(上) |
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著者名 | 著:奥田 英朗 |
発売日 | 2014年11月14日 |
価格 | 定価 : 本体700円(税別) |
ISBN | 978-4-06-277966-1 |
判型 | A6 |
ページ数 | 480ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2008年11月に角川書店より単行本として、2011年9月に角川文庫として刊行されました。 |