家にも学校にも居場所がない中学生のえりの心の拠り所は、大好きなヴィジュアル系バンド。札幌のライヴハウスに通い、ノリコとユキの3人でメンバーを「追っかけ」る時だけが「生きてる」気がする。くだらない日常から逃げるように、ライヴハウスの暗闇と轟音(ごうおん)にまぎれる少女たち。女の子青春文学の金字塔! (講談社文庫 )
世界で信じられるのは、ミュージシャンだけ
勇気100倍もらいました! 女の子パワー炸裂の超青春文学です。若さはバカさだ、バカさはチカラだ。追っかけろ娘たち、大人になっても遊び続けろ。――(田口ランディ)
ライヴハウスには、いつも私と同じ目をした女の子たちがいた。何かに飢えて、何かに渇いていて、そして何かに焦ってる目。いったいどれほどの少女たちが追っかけに自分の青春を捧げただろう。いったいどれほどの少女たちが、ライヴハウスで涙を流したことだろう。ライヴが始まる前、SEの音がゆっくり絞られて客電が消える あの瞬間が好きだった。(中略)そんな瞬間を忘れたくなくて、この小説を書いた。――(「あとがき」より)
家にも学校にも居場所がない中学生のえりの心の拠り所は、大好きなヴィジュアル系バンド。札幌のライヴハウスに通い、ノリコとユキの3人でメンバーを「追っかけ」る時だけが「生きてる」気がする。くだらない日常から逃げるように、ライヴハウスの暗闇と轟音(ごうおん)にまぎれる少女たち。女の子青春文学の金字塔!
※この作品は、2006年10月に小社より刊行された『バンギャル ア ゴーゴー』(上・下)を3分冊としたものです。
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