内容紹介
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目次
- 『言い難き嘆きもて』のための前口上
- I プリンストン通信
- プリンストンの光/日本人のモラリティー/共通の言葉を作ること/『ヒロシマ・ノート』仏訳/鄭義との食事/トニ・モリソンと『ハックルベリー・フィンの冒険』/学生たちと食事して/帰国して思うこと
- II 人生の細部
- オカルト的な「偽態」/クジケぬ人の余裕/具体化される祈り/「遅筆」を推理する/慨嘆するだけでなく/約束について/わが精神は怒りに駆られ/家としての文法/日をとらえよ/「取り返しつかぬ」はずなのに/新しい人/プルースト嫌い/おっちょこちょいのとこ/初歩的な算数/一つの秘密/牛の尾/日本人びいき/公、おおやけ/日本語の練習/ディケンズびいき/精神的鎖国/取り替え子/公正な翻訳/水滸伝/本の推薦/追悼記事/センチメンタリズム/紡錘形
- III 沖縄の「魂」から
- 三十年ぶりの「沖縄ノート」/「美しい言葉」の行く末/壊れがたく強きもの/大正天皇のクスノキ/自分を歴史に近づける/海上ヘリポートの「城」/ジュゴンと「風景体験」/「反復帰」論の照らす明日/「日本問題」として解く
- IV 言い難き嘆きもて
- 武満徹のエラボレーション/もうひとりの師匠へ/「希有な人だった」/この人に導かれて祈る確かさ/宇宙にとどまる花/安江良介、志のリアルな持続/微笑しながら、あるいは視線をそらして真面目な顔になって/大岡昇平さんは生きている/『死靈』の終わり方
- V 自作をめぐって
- マイアミ書籍市、自作朗読/ドイツの朗読会で/ユマニスムに向かって/すでに懐かしい本/宙返り/『宙返り』をめぐる七つの即興/センダックの贈り物/記憶してください。私はこんなふうにして書いてきたのです。
- 『言い難き嘆きもて』文庫版のために
製品情報
製品名 | 言い難き嘆きもて |
---|---|
著者名 | 著:大江 健三郎 |
発売日 | 2004年12月14日 |
価格 | 定価:628円(本体571円) |
ISBN | 978-4-06-274956-5 |
判型 | A6 |
ページ数 | 352ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | ’01年11月小社より刊行 |