内容紹介
かつて日本は「技術立国」と称され、世界中から注目を浴びていた。ところが日本の技術文化の象徴である「ものづくり」に足を引っ張られる形で世界が推し進めるシステム化に乗り遅れてしまった。いったい、日本の科学技術はかつてのように世界を制することができるのだろうか? その鍵を握るのが「システム科学技術」。「ものづくり」に固執しない、柔軟な発想力に日本の未来がかかっている。
技術立国ニッポンの復活の鍵は「ものづくり精神」からの脱却しかない!
かつて日本は「技術立国」と称され、世界中から注目を浴びていた。ところが日本の技術文化の象徴である「ものづくり」に足を引っ張られる形で世界が推し進めるシステム化に乗り遅れてしまった。いったい、日本の科学技術はかつてのように世界を制することができるのだろうか?
その鍵を握るのが「システム科学技術」だ。「ものづくり」に固執するのではなく、「要素」と「目的」を「適切に結び付ける」柔軟な発想力に日本の未来がかかっている。
目次
- 序章 システムの時代
- 1章 システムはネットワークからはじまった
- エジソンは最初のシステム工学者/再生可能エネルギーとネットワークの課題/サプライチェーン/ネットワークの光と影
- 第2章 プロダクトシステムとプロセスシステム
- 規格化はシステム化の前提/規格化で勝負がついた半導体露光装置/ボーイング777開発におけるコンカレント・エンジニアリングの成功/意思決定のシステム
- 第3章 システムに関する科学と技術の歩み
- システム化は太古から人類のテーマであった/システム科学とシステム工学/技術システムから技術社会システムへ
- 第4章 進化するシステム
- 部品化するシステム/医療機器の性能は医療システムで決まる/制御のシステム化
- 第5章 日本の問題
- 巨人IBMの変身とものづくり基本法の制定/ものづくり路線がもたらしたシステム化の遅れ/技術社会システムの構築に向けて
製品情報
製品名 | 世界を動かす技術思考 要素からシステムへ |
---|---|
著者名 | 著・編:木村 英紀 |
発売日 | 2015年05月21日 |
価格 | 定価 : 本体860円(税別) |
ISBN | 978-4-06-257918-6 |
通巻番号 | 1918 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 208ページ |
シリーズ | ブルーバックス |