関係俳書
ブソンゼンシュウ08カンケイハイショ

内容紹介
中興期俳壇に屹立する蕪村芸術の基層を、広く展望し深く透視する一巻。23歳、初めての句・画を載せる「卯月庭訓」(元文3年)から、没後10年、名家句集の巻頭を飾っている「雁風呂」(寛政6年)まで、蕪村参加の重要俳書56篇の集大成。うち初翻刻は34篇。特に新年をことほぐ春興帖は20篇を収めた。蕪村句を含む俳書各巻の全体像を録する本巻により、当時の俳諧風土における蕪村の位置の位置と価値が、改めて鮮明に浮かび上がった。
目次
- 卯月庭訓(露月他編・元文三年)
- 歳旦帳(楼川編・元文四年)
- 菅のかぜ(夕静編・宝暦三年)
- はなしあいて(宋是編・宝暦八年)
- はし立のあき(鷺十編・明和三年)
- 春慶引(武然編・明和五年)
- 不夜庵春帖(太祗編・明和七年)
- 沢村長四郎追善集(其答編・安永二年)
- 果報冠者(閑鵞編・安永四年)
- とら雄遺稿(大魯編・安永五年)
- 花七日(樗良編・安永六年)
- 蕭条篇(徐英編・安永六年)
- 封の儘(秋来編・安永七年)
- そのしをり(泰里編・安永八年)
- はるのあけぼの(騏道編・安永九年)
- 浪速住(江涯編・天明元年)
- 春興(杜口編・天明二年)
- ものゝ親(葛人編・天明三年)
- 雁風呂(呂蛤編・寛政六年) ほか三十七篇