背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか?
- 電子あり

内容紹介
「読み返して驚いた。この本には、捏造をはじめとする、科学者の欺瞞がすべてといっていいほど網羅されている。STAP騒動について議論されているさまざまなことは、この本からみればデジャヴにすぎない」 仲野 徹氏(大阪大学大学院・生命機能研究科教授)。ピューリツァー賞を2回受賞したウイリアム・ブロードと 『サイエンス』『ネイチャー』の科学記者だったニコラス・ウェイドによる伝説の名著を緊急復刊。
「読み返して驚いた。この本には、捏造をはじめとする、科学者の欺瞞がすべてといっていいほど網羅されている。STAP騒動について議論されているさまざまなことは、この本からみればデジャヴにすぎない」
仲野 徹氏(大阪大学大学院・生命機能研究科教授)
STAP騒動で科学者の論文捏造が話題を集めているいま、1冊の科学書の復刊を求める声が各方面から寄せられている。科学者の不正行為を取材、分析した『背信の科学者たち』。ピューリツァー賞ジャーナリズム部門を2回受賞したウイリアム・ブロードと 『サイエンス』『ネイチャー』の科学記者だったニコラス・ウェイドがタッグを組み、古今東西の科学者の不正行為を調査した力作である。
誠実で「真理の探究者」と尊敬されている科学者による不正行為が後を絶たない。なぜ、彼らは自らの名誉と職を失いかねないリスクを冒してまでも不正行為に手を染めるのか?ガリレオ、ニュートンなど大科学者から詐欺師まがいの研究者まで豊富な事例を通じて、科学の本質に迫る。
<衝撃的事例を多数報告!>
●プトレマイオス
自分が行わなかった天文観測をあたかも行ったように主張した
●ニュートン
大作『プリンキピア』には、自説を補強する「疑惑のデータ」が含まれていた
●メンデル
あまり正確すぎて、真実とは思えない統計結果。疑われるデータ改ざん
●アルサブティ
約60篇に及ぶ科学論文を平然とパクった厚顔無恥な詐欺師
●スペクター
全世界を魅了した「がん統一理論」は捏造だった
ヒトES細胞捏造事件、東京大学大学院工学研究科RNA研究疑惑、大阪大学大学院生命機能研究科データ捏造事件、STAP細胞疑惑など、近年発生した科学者の不正行為に関するレポートも収録!
目次
- 第1章 ひび割れた理想
- 第2章 歴史の中の虚偽
- 第3章 立身出世主義者の出現
- 第4章 追試の限界
- 第5章 エリートの力
- 第6章 自己欺瞞と盲信
- 第7章 論理の神話
- 第8章 師と弟子
- 第9章 圧力による後退
- 第10章 役に立たない客観性
- 第11章 欺瞞と科学の構造
- 訳者解説 『背信の科学者たち』原書 刊行後のミスコンダクト事情
製品情報
製品名 | 背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか? |
---|---|
著者名 | 著:ウイリアム・ブロード 著:ニコラス・ウェイド 訳:牧野 賢治 |
発売日 | 2014年06月20日 |
価格 | 定価 : 本体1,600円(税別) |
ISBN | 978-4-06-219095-4 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 354ページ |
初出 | 「背信の科学者たち」の初刊本は化学同人より刊行。 |
おすすめの本
-
電子あり
ライブ講義 大学1年生のための数学入門
-
電子あり
太平洋 その深層で起こっていること
-
電子あり
いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか?
-
電子あり
進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語
-
作って遊んで科学を学ぼう! 手作りロボット
-
電子あり
すごい分子 世界は六角形でできている
-
電子あり
魚
-
電子あり
泣いたの、バレた?
-
電子のみ
死因不明社会 オリジナル・ブルーバックス版 Aiが拓く新しい医療
-
電子あり
楽しく学べる「知財」入門
-
電子あり
数学にとって証明とはなにか ピタゴラスの定理からイプシロン・デルタ論法まで
-
EX MOVE 猛毒の生きもの