東北を掘り下げ東北学を立ち上げた赤坂憲雄氏と、阪神大震災体験をきっかけに臨床哲学を切り拓いてきた鷲田清一氏が、2011年の大震災という途方もない出来事について考える。 被災した人びとの姿、コミュニティの状況、東北は日本のなかでどのように位置づけられていたのか、原発事故がもたらしたものは何なのか。言葉を探り、想像するちからの可能性を信じる二人の論客の真摯な対話。
1949年生まれ。2007年より大阪大学総長を務め、2011年9月より大谷大学教授。哲学・臨床哲学を専攻。著書に『じぶん・この不思議な存在』『「聴く」ことの力』『京都の平熱』などがある。
1953年生まれ。東北芸術工科大学東北文化センター所長を経て、2011年4月より学習院大学教授。福島県立博物館長、遠野文化研究センター所長も務める。著書に『東北学/忘れられた東北』『遠野/物語考』『岡本太郎という思想』などがある。
視えない線を歩く
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ゼロエフ
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