自首。証拠充分。 だが被疑者は頑なに何かを隠している。 実直な警官が病苦の妻を扼殺。捜査官、検察官、裁判官…6人の男たちは事件の“余白”に迫っていった。 警察小説の旗手、初の長篇 「人間50年」―― 請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。 全面的に容疑を認めているが、犯行後2日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。 男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。 感涙の犯罪ミステリー。