内容紹介
戦後50年書きつがれた『死霊』。9章完成。
津田安寿子の誕生祝いの席でも、己の思考の中に深く沈潜する三輪与志。そこに亡霊の黒服と青服が出現、大暗黒宇宙の無限大をもとりこむ《虚体》の謎が明かされる。
心の広大無辺性の上を三段跳びし得るのが、近代における世界文学の内実であって、それをさらに超出するのが、現代世界文学の運命である。
目次
- 9章 《虚体》論――大宇宙の夢
製品情報
製品名 | 死霊 九章 |
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著者名 | 著:埴谷 雄高 |
発売日 | 1995年12月07日 |
価格 | 定価:2,030円(本体1,845円) |
ISBN | 978-4-06-208013-2 |
判型 | A5 |
ページ数 | 66ページ |
初出 | 『群像』1995年11月号 |