戦いの果てに起きる犠牲者たちの祈りと悲劇。生き残った村重、右近らの残滓としての人生 馬上で光秀はまだ考えていた。迷っていた。自分は今から絶対に取りかえしのつかぬ行動に出ようとしている。いったい、なぜ、危機きわまる乾坤一擲(けんこんいってき)の賭をうとうとする……。なぜ、なぜ。(上さまの……あの顔に……怯えの影を見たい)頭の奥に声がした。信長の細い顔が闇のなかに浮かんだ。
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