狂気と正気の間を激しく揺れ動きつつ、自ら死を選ぶ男の凄絶なる魂の告白の書。醒めては幻視・幻聴に悩まされ、眠っては夢の重圧に押し潰され、赤裸にされた心は、それでも他者を求める。弟、母親、病院で出会った圭子――彼らとの関わりのなかで真実の優しさに目醒めながらも、男は孤絶を深めていく。現代人の彷徨う精神の行方を見据えた著者の、読売文学賞を受賞した最後の長篇小説。
弱い神
小川 国夫
パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
黒岩 比佐子
天路
リービ 英雄
海図
田久保 英夫,川西 政明
二葉亭四迷伝
中村 光夫
風の絵本
黒井 千次,高橋 英夫,亀倉 雄策,山東 洋
夢でみた庭
長崎 夏海
母よ
青野 聰
共に明るい
井戸川 射子
マイスモールランド
川和田 恵真
不機嫌な姫とブルックナー団
高原 英理
口福無限
草野 心平