叔母の悲しみとそれに寄り添う少年の想いが原初的風景へと還元される名品「あじさしの洲」、旧約的世界を背景に、部族王の誕生とその最期を、心象の劇として描いた「骨王」、読売文学賞受賞作「ハシッシ・ギャング」等、初期作品から近作まで11篇を収録。簡勁な文体で人間の原質を彫琢し、影の暗示力が、生と死の流転の相を炙り出す。小川文学の魅力をあますところなく示す自選短篇集。
柳生刺客状
隆 慶一郎
石の話 黒井千次自選短篇集
黒井 千次
名探偵の肖像
二階堂 黎人
桜の森の満開の下
坂口 安吾,川村 湊
拳銃と十五の短篇
三浦 哲郎,川西 政明
お供え
吉田 知子
悩ましき土地
吉行 淳之介,川村 二郎
海のサロメ
山崎 洋子,平岡 正明
哈爾濱詩集・大陸の琴
室生 犀星
ある日の結婚
淺川 継太
ロック母
角田 光代
主題歌
柴崎 友香