「パルチザン伝説」で衝撃的なデビューをし、全共闘運動とは何であったかを問いながら、42歳で病死した作家・桐山襲。死の直前まで書き続けられた表題作は、癌で死んだ男を火葬する話。ほかに、1970年代内ゲバで負傷し、言葉を失した友人に宛てた4通の書簡で構成する「風のクロニクル」、「スターバト・マーテル」を収める。全共闘世代を代表する著書の代表作3篇。