記紀の記述の相違から倭建命に深くかかわる精神、能「大原御幸」の演者の一瞬の間に隠れた真実を感得する魂。芸術・文学に造詣深い著者が、誘われるごとく、業平、小町、世阿弥、蝉丸、継体天皇、惟喬親王等、12人の縁りの地を訪ね歩き、正史に載らぬもう一つの姿を鮮やかに描き出す。伝承・伝説を語り継いだ名もない人々“語り部”、その心に、共鳴し、慈しむ、白洲正子の独創的古典へのエッセイ。
白洲次郎・正子 珠玉の言葉
私の古寺巡礼
西国巡礼
謡曲平家物語
白洲正子 世阿弥
心に残る人々
能の物語
近江山河抄
お能・老木の花
十一面観音巡礼
明恵上人
かくれ里